金沢21世紀美術館



 小松からの帰路、金沢の21世紀美術館に立ち寄りました。以前から
気になっていた建築で、妹島和世の設計によるものです。
長野県飯田市の小笠原資料館と東京表参道のDiorは見に行って来ました。
どちらもガラスとメタルの構成で現代を象徴する空間を形作っており好
きな建築家の一人です。
 期待をもって行きましたがそれを裏切られる事なく妹島建築の空間を
十分堪能してきました。来館日は展示替えで展示スペースには入る事が
出来ず、無料開放スペースを一周、外を一周ゆっくり体感して来ました。
 ガラス空間の内と外は歩く自分の姿や風景を映し込んだり、中から外
の風景を遮る物なく見せてくれます。かくコーナーにはそれぞれ異なっ
た作家の椅子が置いてありゆつくりと風景を楽しむ事が出来ました。
 新緑の木々を眺めていて、フッと、かのミース.フアンデルローエの
ファンズワース邸の居間はスケールこそ違えこんな感じなんだろうなと、
思わぬ体験までさせてもらい、十分満足してミュージアムショップで記
念にドアーストッパーを購入して館をあとにしました。
 お勧めを書き忘れました。美術館地下駐車場から館に入りますと四方
透明ガラスのエレベーターがあります。そのエレベーターは吊り下げ式
ではなく、油圧シリンダーの持ち上げ式で、上下する機構も必見ですし、
なにしろ全面透明ガラスの箱が楽しい。身障者専用ではないと思います
ので是非来館の折には体験ください。