カウンターチェアー

オーク + ブラックウォールナット  ワックスフィニッシュ このカウンターチェアーは、座面と背が円を組み合わせたデザインとツートーンのセンターストライプが特徴です。座と背の円の組合わせのデザイン優先が、接合部分の組手構造を決定するまで時間を費やす事になってしまいました。 座と背とのジョイントは最も力の加わる部分ですから強度を考慮しなければなりません。しかし、強度を優先すると無骨で軽やかさに欠けるものになりがちなのでこれも注意しなければならない点です。どちらに偏っても機能しません。それをバランス良くどちらも満足させるには図面だけでは不十分なので私は5分の1モデルで試行錯誤を繰り返します。 今回もモデルで組手を見つけだしました。思いがけない所に解決の糸口があり、今回は意外にも装飾効果のセンターストライプが構造に一役かってくれました。と言う事で、ラフスケッチでのアイデヤをそのまま生かした椅子に仕上げる事が出来ました。 実際に形にする作業は一つ々構築していく満足度が魅力ですが、その前段階のスケッチからモデルでの検討作業は、形を生み出す最も重要な部分であり、発見する作業は魅力的だなとその都度感じています。 ところでオーダーを頂いた山口のOさん座り心地はいかがでしょうか。W450×D400×H860mm 座面高670mm 座面 350mm